0.2秒の魔法

いつも、雨の日に予約されるかたがいらっしゃって、
どうしても気になって理由を聞いてみると「こころからゆっくり休めるの」と答えが。
やっぱりそうかっていうのと、合致したっていうのが嬉しい。
私たちは勝手にこうだろうなって無意識に決めつけてしまうことがありますが、
本当のところは聞かないとわからないものだと思っています。
だから、なるべく気になったら伺うようにしているこの頃です(笑)

「リラックスしよう」と考えても、頭が休まらない時や、
仕事や日々のタスクに追われていると、身体は横になっていても頭の中で考え事が離れない。
上記の方も晴れていると洗濯干したいとか,あそこに行きたいとか色々考えてこころが休まらないとか。
「早く休まなきゃ」と頭で念じても
実は自律神経や感情は「思考の力」だけではなかなかコントロールできません。
そんな時、一瞬で呼吸を深めてくれるのが「植物の香り」です。

【メカニズム】
五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)の中で、嗅覚だけが持つ特別なルートがあります。
◦目や耳からの情報(視覚・聴覚):何が見えるか、何を聞いたかを大脳新皮質(思考・論理の脳)で分析
→体に伝わる
◦鼻からの情報(香りの成分):0.2秒以下で大脳辺縁系(感情・本能の脳)や
視床下部(自律神経・ホルモンの司令塔)へダイレクトに届く。
要は、「なんの香りだろう?」と頭で分析するより早く、脳の深い部分へ届く。言葉を介さないからこそ、
フル回転していた思考のスイッチをオフにしてくれます。

私が精油に惹かれる理由

私がなぜ、これほどまでに精油に惹かれ、
飽きずに好きでい続けているのか?
それは、あちこちに散らかりがちな意識を
一瞬で「今ここ」の自分に引き戻してくれるからです。
過去の反省や未来の不安で、頭がいっぱいになっているときでも、香りを深く吸い込んだ瞬間、
一瞬で「いま生きてる自分の体と呼吸」に意識が戻る。
その力に、私自身が何度も助けられてきました。
ぜひ一度体感してほしい。好きな香りを見つけると楽しいですよ。
日によって選ぶ香りが違うのもまた面白いんですけどね。

ワインのように重なる、一期一会の香り

サロンでは、常時80種類ほどの精油をご用意しています。
もともと仕事として知識はあったのが、40歳を過ぎてのめりこんでしまった世界。
王道のよく聞く花の香りより、私は針葉樹系の香りが好きです。土の香りがするものも。
いくつになっても夢中になるものがあるのは幸せなことですよね。
周りにはセラピストでなくても、精油に詳しい方が沢山います。
それほど日常のなかに当たり前にあるものに(私が初めて手にした25年前に比べると)
なっていると思います。
今後もサロンに精油の数はもっと増えていくと思いますが、知識とともに。。
その日の体調はもちろん、直感的な「色彩感覚」やその瞬間の気分に合わせて
お客様と一緒に選んでいきます。
実は精油はまるでワインのように繊細です。
同じ植物であっても、メーカーはもちろんのこと、採れた年やその土地の気候によって
香りの表情や深みがまったく異なります。ラベンダーはわかりやすいかもしれません。
まさに、その日、その瞬間のあなたとしか出会えない「一期一会」の香りです。

言葉はいらない。「今」に戻る呼吸を
頭が少し疲れてしまったとき、無理に言葉で自分を納得させる必要はありません。
ただ、そのときのあなたの体が求める香りを、深く吸い込むだけでいい。
沢山の豊かな広がりの中から、今日のあなたを「今ここ」へ心地よく戻してくれる特別な
香りがそばにあると、日常が彩りますよ。
香りを試したい方もただ話したい方も、じっくり黙りたい方も、是非いらしてくださいね。